Excelを使っている人であれば以下のショートカットは使いこなしていると思います。
現在の日付を入力 | Ctrl + ; |
---|---|
現在の時刻を入力 | Ctrl + : |
Google SpreadsheetやLibreOfficeでは少し操作方法が異なり以下のショートカットを使います。
Google Spleadsheet | LibreOffice Calc | |
---|---|---|
現在の日付を入力 | Ctrl + ; | Ctrl + ; |
現在の時刻を入力 | Ctrl + Shift +; | 無し |
ただ、Ubuntu22.04にアップデートすると"Ctrl + ;"で日付の入力ができずに下線付きのeが表示されるようになったので原因と対策を記載しておきます。
原因 : ibusでCtrl+;が定義されていてアプリケーションと衝突しているから
Ubuntuの文字入力は3つの階層で実現されています。
- レベル1 IMF ・・・キーボードからの入力を受付け、IMEへ伝える。
- ibus
- fcitx
- レベル2 IME ・・・キーボードから入力された記号を文字に変換する。
- Mozc
- Microsoft IME
- Atok
- kkc
- レベル3 アプリケーション・・・アプリケーションごとの機能
- いわゆるショートカットキー。F2でセルの編集など。
"Ctrl + ;"で日付を入力するという機能は本来はアプリケーションの機能です。
しかしUbuntuはIMFのibusでも"Ctrl+;"が使われていてLibreOfficeやGoogle Spleadsheetと衝突しています。
この場合、よりレベルの低いIMFレイヤが優先されてしまうので下線付きのeが表示されてしまう。というわけです。
ちなみにCtrl+;と衝突するのはibusの仕様で、fcitxを使用している場合はこの問題は起きません。
対策: ibusのショートカットキーの設定を変える
ibus-setupコマンドでibusの設定を変えましょう。
ibus-setupはユーザー権限で実行できます。
$ ibus-setup
ibusの設定画面が表示されたら「絵文字」タブを選択します。
するとControl semicolon(;)に絵文字ルビのショートカットが割り当てられていることがわかります。
これが下線eの正体です。
この設定を削除することで衝突を避けることができます。