ブログの趣旨とは外れますが、e-Taxで確定申告をしてみたら思ったより大変だったので記録として残しておきます。
ちなみに2017年1月時点の情報なので、将来はもっと便利になるかもしれません。毎年の行事なので年に1回のペースで更新していこうと思います。
e-Taxって何?
確定申告ができる便利なWebサイトです。よって、サラリーマンには殆ど関係ありません。
私もサラリーマンなのですがアパート経営をしているので確定申告をしています。
メリットは法令対応
政府が運営しているので法令対応は完璧です。得にアパート経営の観点では一度登録すると建物や設備の減価償却を毎年自動で計算してくれるので大変ありがたいです。
デメリットはシステムのわかりにくさ
たらい回しがひどい。ひどすぎる。
途中まで書いてあまりにひどいと思ってたので次回は具体的な手順を書きます。今日は取りあえずe-Taxを使うまでの苦労話を。
国税庁のサイトで疲れる
まずブラウザで怒られる
国税庁の確定申告書作成コーナーからe-Taxに進むとFirefoxではなくIEを使うようにと怒られる。ChromeとEdgeもダメでWidows 10の場合はIE11を管理者モードで起動する必要があるらしい。
IEを管理者モードで機動して再びe-Taxへ。
証明書の説明が無い
Webサイトを利用するには証明書のインストール、信頼済みサイトの登録、アカウントの取得が必要らしい。
証明書は政府認証基盤のサイトからダウンロードするのですがITに詳しく無い人はさっぱりわからないのでは?
e-Taxのマニュアルでは4つの証明書(官職のルート、アプリのルート、アプリ2のルート、アプリ2の中間証明書)をインストールする事になっています。しかし政府認証基盤のサイトではルート証明書や中間証明書は見つかりません。ルート証明機関では証明書を「自己証明」と呼び、中間証明書を「Sub」と呼ぶことを知らないと目的の証明書にたどりつけません。。
信頼済みサイトの登録は設定ツールをダウンロードして問題なく設定できました。
アカウントの登録ができない
厳密には「e-Taxの開始届出を行い、利用者識別番号を取得する」と表現するのが正しいらしいです。早速、開始届出のサイトに行くと「利用可能時間外」になっていました。
正月に利用しようとした私にも問題がないとは言い難いですが、Webサイト自体が稼働していないというのはどうなんでしょう。一応稼働時間はここを参照しろとリンクがはられているので飛んでみる。
e-Taxのトップページじゃねーか...どこ見りゃいいんだよ
※運用状況というコーナーを発見。1/4までサイトが停止しているので利用者識別番号の取得は後回しにする。
e-Taxというサイトが国税庁とは別にある
e-Taxのトップページに飛ばされて国税庁とは別にe-Taxの専用サイトがあることに気づきました。国税庁のサイトと説明が重複していたり抜けていたり言葉が微妙に違っていたりするのですが、全体的にe-Taxの専用サイトの方が説明が充実しています。
例えば国税庁のサイトでは動作環境として「ICカードリーダーライタを持っていてセットアップまで完了していること」と記載されている部分が、e-Taxのサイトをみると「地方自治体の認証サービスである公的個人認証サービスの「利用者ソフト」がICカードリーダー経由でマイナンバーカードを利用できる状態にすること」いう意味であることがわかります。かなり難読でしたが。
また、e-Tax専用サイトでは証明書やお気に入り登録をやってくれる実行ファイルを配っているのでWindowsを使っている人はe-Tax専用サイトの方を見た方が多少楽になると思います。
だがやはり説明が分かりにくい
頑張ってはいるのですが、電子証明書はサーバー側とマイナンバーカードにあることを説明していないので「電子証明書を登録する」と言われても具体的に何をどうすればよいのかわかりません。
このあたりからICカードリーダーの話が頻繁に出てくるので公的認証サービスのサイトから「利用ソフト」をダウンロードしてICカードリーダーのセットアップを先にすることにしました。
公的認証サービスのサイトで疲れる
利用者ソフトの名称
公的個人認証サービスのサイトでは「利用者ソフト」をダウンロードできます。
この利用者ソフト、インストールすると「JPKI利用者ソフト」と表示されます。また、手順書の節々で「公的個人認証利用ソフト」という名称が使われていたりします。ソフトの名称くらい統一してほしい。
そもそも「利用者ソフト」というネーミングはいかがなものか。抽象的で何の利用者のソフトなのかまったくわかりません。
利用者ソフトの前提条件
利用者ソフトはWindows版のVer2.4からJREが不要になったらしい。今回ダウンロードしたのは3.0なので単体で動作するとのこと。
早速実行してみると「Java実行環境がありません」とエラーが表示される。Javaいるじゃねえか(怒) つうかインストールしたら「Javaに登録」ってツールが一緒にインストールされてるんだが。
NFCカードリーダーで悩む
安いNFCカードリーダーを買おうと思ったのですが、e-Taxに対応していても自治体のサービス(住民票の申請など)ができない場合がある様です。私は引越しをよくするので汎用デバイス(日立マクセルのM-1600S。非接触型で使いやすい)にしました。
まとめ
作業を人からシステムに入れ替えても、役所の考え方のままでは効率化できない様です。
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