SBI証券のアクティブプランとスタンダードプランは結局どちらが得なのか

初心者にも上級者にもやさしいSBI証券。日本のネット証券の中では楽天証券と並ぶ2台巨塔の一角です。

一時は楽天証券の方が楽天ポイントが1%付いたりしてお得でしたが、現在はSBI証券もTポイントが1.1%付く様になり、PayPayも扱えるようになったことからほぼ互角。

そんなSBI証券で口座を開く際に困るのがアクティブプランとスタンダードプランの違い。

簡単なシミュレーションでどちらの手数料プランがお得なのか比べてみました。

結論:1回の取引が100万円以下ならアクティブ。それ以上ならスタンダード。

手数料をシミュレーションしてみたらややこしかった

  • スタンダードプラン・・・取引の度に手数料がかかる。
  • アクティブプラン・・・1日の取引金額に対して1回だけ手数料がかかる。100万円分まで無料。

普通に考えたらアクティブプランの方がやすいです。

ただ、1回の取引が85万円を超えると逆転し始めます。

また、現物取引と信用取引で話が変わってきます。

そして現物取引と信用取引で手数料が異なります。

ややこしいので「1回の取引額」✕「1日の取引回数」で手数料を比較して一番安い組合せをシミュレーションしてみました。

取引の内容と最も手数料が安い取引方法

例えば1回50万円(5000円の株を100株買う)の取引行う場合

  • 1日に2回までならアクティブプラン(現物,信用)が最も安い
  • 1日に3回〜13回ならスタンダードプラン(信用)が最も安い
  • 1日に16回以上ならアクティブプラン(現物)が最も安い

という具合に、同じ株を買うにしてもプランや現物/信用の扱いによって手数料が変わってきます。

ややこしい!

元々の料金プラン表

現物取引の手数料

信用取引の手数料

スタンダードプランて?

株を売買すると手数料がかかる「わかりやすいプラン」です

要するに普通の人が普通に想像する「株の売買」です。

取引するたびに手数料がかかります。

100回取引したら100倍手数料がかかります。

アクティブプランて?

株をはじめやすくするための「株取引の敷居を下げるプラン」です

昔は初心者が株で利益を出すのは困難でした。

取引のたびに手数料を取られるので、少額の取引しかできない人は利益より手数料の方が高く付く「手数料負け」に陥るからです。

そこで、少額の取引の手数料を無料にしたのがアクティブプランです。

「1000円以下の株を100株買ってみる」というトライを1日10回程度まで無料でできます。

得られた利益はもちろん自分のものにできます。

そして自信が付いたら大きな取引ができるようになり、手数料を払える様になります。

ずっとアクティブプランのままでいたい

ほとんどの人はそれで良いと思いますが資産が大きくなるとスタンダードプランに移行したくなります。

理由は大きな取引ではスタンダードプランのほうが手数料が安いからです。

下の図は取引回数(横軸)とスタンダード・アクティブプランの手数料の差(縦軸)を表しています。

1回の取引額が大きくなるとスタンダードプランの方が手数料が安くなる

縦軸はスタンダードプランの手数料-アクティブププランの手数料です。

現物取引では500万円/回を超えるとマイナス(スタンダードプランの方が安い)くなり、信用取引では85万円/回を超えるとスタンダードプランの方が安くなるのがわかります。

結局どのプランで現物/信用どちらの取引をすればいいの?

最初は(そしてしばらくは)アクティブプランがおすすめ

普通に株を買いたいなら現物取引をすればよいです。1日100万円までは手数料が無料ですし。

信用取引も1回の取引で100万円を超えることはまず無いでしょう。特に最初は。

1回100万円以下の取引でもスタンダードプランの信用取引の方がやすいのでは?

確かに冒頭のシミュレーションではその様なケースもありました。

しかしその手数料差はわずかです。

仮に400円以下の手数料差を無視すると、ほぼアクティブプラン(黄色側)に寄せられます。

僅かな手数料さを無視すれば、最初はアクティブプラン(信用)に寄せられる

25万円の取引を1日に20回行う場合はアクティブプランで現金取引をしたほうが安い?

冒頭のシミュレーションのとおり、そうなります。

25万円✕20回=500万円の現金が必要なので、それだけの資金力が最初から有るなら。という前提があります。

現金取引の場合、資金力の制約があります。
例えば100万円の資金が有るとします。
100万円分の株を現物で買って、その日のうちに110万円で売却すると手元に110万円が残ります。
ではその110万円を使ってもう一度100万円分の株を買えるかと言うと、3日後まで買うことができません。
理由は110万円のお金はまだ手元に届いていないからです。(3日後に届きます)
「ほぼ確実に入金される」ので証券口座上は110万円が手に入ったように見えますが、実際には手元にないので「買付可能額」に含まれていません。
信用取引の場合はこの様なお金の移動が発生しないため、何度でも取引できます。

スタンダードプランの現金取引って意味有るの?

シミュレーション結果を見る限り、手数料が最安になるケースは稀です。

しかし「どうしても高額な株を現金でほしい」というケースに限り、スタンダードプランで現金取引をする意味があります。

例えばSONY株を100株長期保有したい場合です。
株が1万4000円なので現物で買うと140万円。
アクティブプランの現物手数料は1,126円ですが
スタンダードプランの現物手数料は610円(約半額)で済みます。
信用取引の場合は保有期間に応じて金利を払わなければいけないので、長期保有の場合は現物にしたほうが良いです。

まとめ

SBI証券で口座を作ったら最初は「アクティブプラン」にしておきましょう。

アクティブプランの現金取引で手順を覚えたら

次は信用取引(買い)を100万円/1日で練習。

1日1000円以上利益を出せるようになったら金額を増やして資産を増やす。

資産が大きくなって1回の取引が100万円を超え始めたら「スタンダードプラン」へ移行。

という王道がおすすめです。


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