Windows 11発表 これって詐欺じゃないの?

2021/6/25 0:00(日本時間)

What's next for Wndows - Microsoft Event on June 24hでWindows 11が発表されました。

かなり見た目が変わったWindows 11

フレッシュでクリーンでビューティフル!

少々食いぎみにWindows 11の素晴らしさを語るMicrosoftの皆様。

でもね、みんな思ったはず。

Windows 10が最後のナンバリングじゃなかったの?

Windows 10が最後だと言ったな。あれは嘘だ。

しれっと発表されたWindows 11

もうね、Windows11はすごくて、すごくて、すごいの!

ゲームはすごくて!ビデオもすごくて!とにかくスペシャルなの!キャハッ!

ひたすら彼氏自慢をするメンヘラよろしく発表されたWindows 11。

しまいには人生まで語り始める始末。

Windows 10が最後って言ったよな!?

Microsoftは確かに「Windows 10 が最後のナンバリングだ。Windows 11はもう出ない。」

そう言っていた。Jerry Nixonが言っていた。Microsoft Igniteで。

この6年、随分語ってくれたではないか。

Windows as a Service。そう、WaaSだ。と

OSを更新するために膨大なコストをかける時代は終わった。と

OSのメジャーアップデートはなくなる。と

Windows 10が最後って言ったから投資したのに...

学生や個人事業主の皆さんはWellcome!新しいOS!と思っているかもしれない。

しかし企業の、特にシステム部門は深い落胆と絶望に襲われていることだろう。

Windows 8.1以前はOSがバージョンアップするたびに地獄のような更新作業に追われていた。

Windows 10でそれは終わる。あとは更新プログラムを適用するだけだ。

この機会にMicorosoftが言うとおりSCCMも最新のバージョンに上げよう。

そう、これからはサブスクリプションの時代だ。

Officeは365に変更してVDIはWVDにして、Microsoftに最適化しよう。

今は大変だが、この山を登りきればあとは楽になる。

そう思って相当な投資をした。

まさか全部嘘だったとは!

嘘を嘘と見抜けない奴は(以下略

♪全部うーそさ そんなもーんさ

そう。我々は騙されたのだ。

これが日本の企業なら記者会見で土下座で謝罪してなんなら詐欺で起訴されても不思議ではない。

そのへんの説明を一切せずに、見て見て!次のOSはこんなにドリーミーなの!って...

ほんとまじでコイツらの神経を疑う

しかし弱肉強食の時代では騙される方が悪いのだ

所詮、GAFAM様には逆らえないのさ

腹が立とうが、理不尽だろうが、結局従うしか無い。

それが「従順な消費者」たる我々の運命。

かつて世界のメインフレームがIBMに独占されていた時代、唯一IBMが独占できなかった市場があった。

それが日本。

通産省の主導で日立+富士通、NEC+東芝、三菱+沖の3連合が猛然と巨人IBMに立ち向かい、

その技術者は日本のコンピュータを世界で戦える存在へと成長させてきた。

しかし今では「我こそMicrosoft様の最も従順な下僕!」と言わんばかりに尻尾をブンブン振ってる有様。

今の日本の姿は70年代の'発展途上国'のそれだ。

Ubuntu勢頑張れ

ユーザーの獲得に失敗した2015年

Windows 10が発表された2014年9月。

あまりに大きな仕様変更に業界は震撼し、Windows以外の道を探るものもいた。

しかし受け皿になれるプラットフォームはなかった。

Macは独善的で閉鎖的でむちゃくちゃコストが高く

デスクトップLinuxはディストリビューションが乱立してユーザーはおざなり。

ギリギリまでWindows 7にとどまるユーザーがいたにも関わらず、彼らを取り込むことができなかった。

今度こそユーザーの獲得を.... 無理か

日本では殆ど知られていないが、中国やインドではLinuxがプレインストールされたPCが普通に販売されている。

米国でもLinuxベースのコンバージョンPCはネットで簡単に入手できる。

しかし残念なことに、そのクオリティはWindowsには遠く及ばない。

  • 豊富なハード・ソフトとベンダーよる手厚いサポート。
  • 広く普及したオフィスソフト。
  • ActiveDirectoryをはじめとする統合された認証・認可システムと管理を自動化するソリューション。
  • 膨大なドキュメントと販売パートナー

Linuxの技術者が自己満足のOS開発でしのぎを削っている間に、Micorosoft社は利用者に価値を提供するための努力を惜しまなかった。

Linuxディストリビューションは今も増え続けており、開発者は今以上に分散し、僅かな不満を解決するために新たな問題を生み続けることだろう。

で、Windows 11。どうよ

今回の発表だけではなんとも

例によってUIのために凄まじいCPUとメモリを消費する様だ。

お金の無駄。今はそう思う。

少なくとも企業ユーザーは再び膨大な投資が必要になる

2025年にはWindows 10のサポートが終了し、また次のOSへ移行しなければならない。

これは決定事項であり抵抗の術はない。腹を括ろう。

考えようによっては悪いことだけではない

日本のIT環境はとにかくコストがかかる。その見直しをする良い機会だ。

ここまで多機能になるともうポリシーで縛るのは無理。別の手段を考えよう。

デスクトップの背景からアイコンの位置まで、デスクトップを完璧にコントロールするために無数のポリシーを作ることに何の意味があるのか。

「パソコンに詳しくない人でも業務を継続できるように」と過剰な配慮をするのはやめよう。そんな人はごく一部であり教育すればよいことだ。むしろ、そんな人を雇っていて大丈夫かその会社?

更新プログラムを適用することでイベントログに多少のエラーが表示されたとして、それが一体何が問題なのか。

などなど。

PCやスマートフォンなどのエンドポイントがビジネスを左右する時代に、もう中央制御的な管理は時代遅れなのかもしれない。

複雑なコントールがソフトウェアの不具合を誘発し、その対策に人と時間とコストを浪費するサイクルから抜け出すためにはベターコントロールやベターレギュレーションへ切り替えていくべきだろう。

そうすることでOSの更新はそれほど大きな負担ではなくなるはずだ。

まとめ

何はともあれ、Windows 11は発表されてしまった。

話が違うとボヤいてみても、4年後には移行しなければいけない。

いかに楽に安く合理的に移行するのか。

それを考えるのが最も幸せになれる(と言うよりも不幸にならない)道だろう。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です