そのバスは車内を真っ赤に染めて夜の高速道路を走っていた。
後部座席の手摺りに掴まり、小刻みに震えながら恐怖からの開放を祈る乗客が一人。
レイファンである。
- 堀監督になって絶好調サイタマ!
- 柏には勝てるサイタマね!
- 流石に同じ相手に2敗は無いサイタマよ
- それより来週の川崎戦の方が気になるサイタマー
そんな声が聞こえてくる。
というか、正装(ユニ)の私にわざと聞こえるように言ってるとしか思えない。
真っ赤なバス内でただ一人太陽のごとく輝く私。
こわかったよー(泣)
2011年以来、埼玉スタジアムで勝てていないレイソル。今日の戦果はいかに!?
入り口にあるけどなぜか誰も通らないゲート。ちょっと可哀想だったのでくぐっておきました。
浦和レッズ 1-2 柏レイソル
システム 4-4-2
ハモンを1列下げてディエゴを前線に配置。久々にブラジル人3人が前線に並びました。
レッドカードで出られない中谷に替えて鎌田。替えてっていうか、鎌田ってサブに甘んじる選手じゃないと思うんだよね。今節の累積で次の試合出られなくなったけど。
手札はGK 桐畑、DF 古賀 輪湖、MF 中川 栗澤、FW 大津 武富。中盤を厚くした前節に比べてバランス良く手札を並べました。
寛斗、輪湖ちんおかえり!古賀もベンチ入り増えたね!
わざわざ埼玉まできた甲斐あった。
前半
立ち上がりは対等に持ち合って回してフィニッシュまで行く面白い展開。
小池がサクサク上がって戻ってよく目についていました。そろそろ得点を欲しいのがよーく伝わってきます。
ただ、そこからは浦和のペース。あわや失点という場面が何度もありましたが全員で耐え忍びます。もちろんゴール裏も。
ハーフタイム
寛斗も輪湖も大津も元気で調子良さそう。
もっと彼らの活躍を見たい。
頑張れ寛斗!
1階席は真っ赤。負けじとレイソルサポーターも3000人集まりました。
後半
後半も立ち上がりは浦和のペース...
かと思われましたがクリス→ディエゴ→ハモンのブラジルトリオの見事なカウンターで先制します。
みんなが待ってたハモンのゴール。ブラジルの独立記念日(9/7)に花を添えます。
一気に歓喜が爆発するゴール裏。みんな信じてカウンターを待ってたのね。
しかもそれが待ちに待ったハモンのゴール。ルヴァンカップ仙台戦以来となるハモンのチャントにいろんな想いが込められます。
しかし感傷に浸っている場合ではありません。高木→駒井、矢島→李と選手を替えてさらに前がかりになる浦和レッズ。
航輔が耐え、カマジが体を張り、小林が奪い、クリスと伊藤が走って時々カウンターで反撃するレイソル。
ミスも少なく緊張感のある面白いゲームになりました。
ただ、正直このまま40分逃げきるのは無理。ムリ。MURI。
どこかで追加点を欲しいと思っていた終盤も終盤。またまたハモンがやってくれました。
大谷がクリアしたボールをハモンが懸命に走って折り返すと、そこにはディエゴと交代した武富。ハモンのアシストから試合を決める追加点を奪います。
諦めずに追ったハモンもついて行った武富も奥でカバーに入ってた伊東もエライ
少し前に決定機を外してしまった武富ですがそれを帳消しにする貴重な追加点です。
足がつってた(?)大谷を栗澤に交代。キャプテンマークは鎌田へ。
このまま終わるかと思った89分。ゴール前のゴタゴタの中で鎌田にハンドのファウル。PKを与えてしまいます。
カマジドンマイ。あれは手が出ても仕方ない。
キッカーは得点王を目指す興梠。ここは失点しますが仕方ありません。
しかし浦和の反撃もここまで。最後まで落ち着いて対処したレイソルが浦和を退けました。
まとめ
いやー、さすがに浦和。うまいですね。個人技も連携も。
しかしそれ以上に下平監督の采配が当たりまくっていました。
戦術もゲーゲンぽいプレッシング、ポゼッション、カウンターと多彩になっています。
今節はピッチのコンディションが良くなかった様ですが、選手や監督のコメントをみると柔軟に対応していたみたいです。
まだまだ成長しているレイソル。この先が楽しみですね。
気になった選手&プレー
1G1Aの大活躍 ハモンロペス & クリス & ディエゴ
見事なカウンターでした。
クリスの正確なロングパス。そこから2人にガツガツされながらキープしたディエゴ。そして逆足でも落ち着いてシュートしたハモン。
ハモンのシュートが弾かれた場合に備えて最前線までクリスが上がっていたため、ゴール裏から見るとブラジルトリオが真横に並ぶ凄い絵になっていました。
左右のオレンジーズがわかりやすい。
小池とユンのシューズがオレンジに光っていて守備ラインがわかりやすいっす。勉強中の身としてはありがたいっす。
にしても、小池いいなぁ... (毎度恒例)
今日は前に出すぎてシルバ(8:MF)に裏をとられていた気がするけどドンマイ。最初の5分で颯爽と駆け上がった時は得点の匂いがしました。
そろそろ初ゴールきますねこれは。
鎌田が良かっただけに残念
前半のCKに合わせたヘディングは惜しかった。
浦和の猛攻を航輔とともに守りきった守備も良かった。
ビルドアップも安定していた。
他にもいいとこ一杯あったのに....
ついにカードが累積。
そしてPK。惜しい。
でもやっぱり力があるのはわかった。
スタメン復帰を期待して待ってます。
浦和の選手
最初はシルバにヒヤヒヤしたけど、少しづつ消えていった。あまり守備はお好きでは無い模様。日本のサッカーに馴染めて無い気がする。
なんとなく嫌だったのは武藤(9:MF)ですかね。プレスがしつこくてイラっとする。中山が去なしてましたけど。
阿部(22:DF)が中山の服をグイグイ引っ張りまわしてたのはアリなんですかね?ACLに行くとこういうディフェンスも必要なのかな?
とまあ???な部分もありましたが、全体的にみてやはり上手い。素直に強いチームだなと思いました。
ピッチ外のあれやこれや
スタジアムがゴージャス
吹田も味スタも凄いと思ったけど、埼玉スタジアムがダントツでかっこいい。
でもなんか...
どっかで見たような...
外のフェンスには歴代の名選手のでっかい写真が並んでいて圧巻です。
アウェイ席が窮屈になってくると、干渉帯をずらして席を増やしてくれました。柔軟なスタジアム運営にも感謝です。
ACLに出るようになって、クラブワールドカップに出るようになったらこういう豪華なスタジアムが必要になるんですかね。
やっぱり日本を代表する以上、それなりの「身なり」って必要だとは思います。
半面、全部が全部、豪華絢爛である必要もないかな。というよりそうなって欲しくないとも思う。私は日立台やYAMAHAやNACK5の雰囲気が好きだな。
交通の便が悪いと聞いていたけどそれほどでも無かった。雨が降ったら歩きは辛いかもしれない。でもどのスタジアムもこんなもんでしょう。
試合に先立ってリスペクト・フェアプレー宣言
9/1~9/10は「JFAリスペクトフェアプレーデイズ」ということで、試合開始前に両チームのキャプテンからリスペクト・フェアプレー宣言がありました。
宣言の後にはチーム、サポーターから宣誓の拍手。まだまだサッカーはチャラい、なんとなく危ない、暴れるというイメージがあるのは否定できないでしょう。こういう積み上げはこれからも続けてほしいと思います。
選手よりしぶとかった浦和サポーター
ハモンのゴールで先制したわれらがレイソル。
すかさず浦和ゴール裏を双眼鏡で覗いてみる闇の深い私。
さあ絶望と落胆の表情をみせておくれ デュフフ....
全然死んでねぇ
ほほう、これくらい慣れてますってか。
世界で戦うACL常連チームを舐めんなよってか。
かーらーのー 武富ゴール!!
さあ!! 今渡こそ絶望の涙を見せておくれ!!
見下していたチームに負ける悔しさを全身で表現しておくれ!! ゾクゾク
全然死んでねぇ
最後の1秒まで諦めませんよってか。
試合に負けてもすぐに次の試合に切り替えられるあたりは流石。羨ましいかは別として見上げたものです。
その気持ちを大事にして、他のスタジアムでは礼儀正しくしようね!
ACL川崎戦にファンを誘う浦和サポ。切り替え早っ
次はJ-26 vs横浜F・マリノス(日産スタジアム)
私の職場にはレイソルサポとマリノスサポがいて、直接対決がある週はお互いサッカーの話題には触れない暗黙の平和条約が結ばれている。
さらに最近サンフェッチェサポと隠れベルマーレサポがいることが判明し、なんだかややこしいことになっている。
面倒くさいよー(B型)
横浜戦と言えば、去年のルヴァンで連敗の流れを変えた寛斗や、今年はホームで初勝利をあげた寛斗が相性がいいですね。あと、寛斗とか寛斗とか寛斗。そして輪湖。
そろそろ寛斗出てこないとフラストレーション爆発しそう。(切実)
寛斗がんばれ~